「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

投資選びの観点。

おはようございます。

今日はクリスマス・イブですね。

この年になると、自分やパートナーよりも

まずは子供へのプレゼントをどうするか、何をあげるか、

まだ幼く、サンタを疑う事も無いので、どんな演出で渡すか、

そんなことばかり考えてしまいます。

プレゼントを買いに行った某トイ○らすでは、

色んなおもちゃが品薄で、目当ての商品の熾烈な奪い合いが

繰り広げられていました。もちろん我が家も参戦し、

見事に狙い通りのおもちゃをゲットして参りました(笑)

さてさて。

本日は昨日お会いしたとある個人投資家さんのお話。

彼は弊社ファンドのお客様で、ありがたいことに投資金額を

増額したいというお申し込みをいただき、その契約を交わすために

お会いしたのですが、こんな相談を受けました。

「土居さん、某保険会社の営業さんに

貯蓄型の商品を案内されてます、これって得なんでしょうか?」

ざっくり言うとこんな感じでした。

その商品と言うのが、彼の話によると・・・

・ドル建てである

・日本円で約400万円を一括で預ける

・30年後に確実に(このあたりの正確な表現は不明)800万超で返ってくる

という内容だったようです。

私の方で色々調べて、おそらくこれかな、

という商品は見つけたのですが、

特定の商品を云々言いたいわけではないので、

ここでは伏せますね。

このお話。あなたならどう感じますか?

得でしょうか損でしょうか?

そして、それをどんな基準で判断しますか?

上記の商品だと、何がリスクとなり得るのでしょう?

まず一番に考えないといけないのは、

「ドル建て」であるということですね。

ざっくり50000ドル預けると考えてみましょう。

今は1ドルが78円前後という超円高水準ですので、

日本円に換算すればおよそ400万円です。

30年後の満期時にドルでは倍の100000ドルになっていたとします。

それはとっても嬉しいことなのですが、この時に1ドルが50円に

なっていたとすると、日本円では500万円。

元本割れこそしていないものの、ドルでは倍になったものが

円に両替した時点で1.25倍にしかなっていないことになります。

為替変動の影響を受けたわけですね。

これを「為替リスク」といいます。

現実的には、今後1ドルが50円になる事態は現時点では

想定しづらいですが、ドル建てやユーロ建ての金融商品には

為替リスクが常につきまとうことは覚えておくべきです。

また、30年で満期となる場合、

途中解約すると元本割れが生じる場合があります。

仮に途中でさらに有利な商品に乗り換えたいと思っても、

あきらめないといけなくなるかもしれません。

老後の資金として考えた場合に、仮に400万円が800万円に

なったとしても充分な金額とは言えませんし、

お金を預ける目的は何なのか?という点も熟考すべきでしょう。

また「400万が倍の800万に!」という一見魅力的な営業トークも、

30年満期という期間を考えると果たして魅力的な利回りでしょうか?

400万を複利(運用で増えた分も元本に加えて運用すること)で

運用して30年後に800万に増やすとすると、

年の利回りに換算すれば約2.35%程度です。

国内の投資信託でも、

この程度の利回りなら決して高くありませんし、

規模の小さな私募ファンドや、海外まで視野をひろげればなおさらです。

国によっては、銀行の定期預金金利が2%超という国も、

珍しくはありませんので、為替リスクは同じであることも理解すれば

選択肢はかなり拡がります。

ちなみに言うと、どんな運用手法なのか、

これまでの実績はどうなのか、

ということも確認しておいた方が良いでしょうね。

他にも、これがもし終身や養老など保険型の商品の場合、

払った金額全てが運用に回るわけではないので、

利回りが想定よりも低かったり、保険会社そのものが破綻

してしまえば、預けたお金が大きく目減りする可能性があったりと、

想定できる様々なリスクがあります。

保険会社の営業さんが、

こうしたリスクや実際のところをどこまで説明しているかどうか、

という点も、その会社の営業スタイルから

信頼度をはかる尺度になります。

あまりにも「確実」「間違いない」といった言葉を安易に多用する営業は、

正直信用できません。100%安心、ということはありえないからです。

確実性を求めても、結局絶対大丈夫、ということはないわけですから、

それであれば多少のリスクをとったとしても、もう少し有利な商品で

積極的に運用した方が良いという結論が出るかもしれません。

・・・かもしれません、かもしれません、

と可能性の話ばかりしましたが、

知名度や、パッと見の利回りの良さ、

営業トークのマジック(笑)などだけで自らの大切なお金を

預けることを決めるのは、いささか一面的すぎる、ということです。

実は検討するための観点は沢山あります。

うわべだけでなく、本当の納得感を持った上で決めたいものです。

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