「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

リスキーな日本人。

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こんにちは。

 

さてさて、

相場は連日のように乱高下を繰り返しています。

 

「これが原因や!」と断定するのは中々に困難で、

しかも無意味ですが、今回ばかりは日本がその主因でしょうね。

 

「アベノミクスで大儲け!」「今が投資のはじめ時!」

みたいな文句に煽られたシロウトの個人投資家さんの中には、

今回の暴落で資産を吹き飛ばしてしまった方も少なくないかもしれません。

 

我々ファンド業者からすれば、

今のように素人さんが太刀打ちできない荒れた局面こそが、

まさしくプロの腕の見せ所であり、また存在価値でもあると考えています。

 

アベノミクスを今この時点で評価したり、

バブルだなんだと騒ぎ立てるメディアやエセ評論家の多さには閉口しますが、

この行く先には何が待ち受けているのでしょうね。

 

安倍総理の言う「強い国」の実現なのか、

全てを覆すブラックスワンなのか。

 

「ブラックスワン」とは、そのまんま「黒い白鳥」のこと。

作家であり金融の専門家でもあるナシーム・ニコラス・タレブ博士が提唱した概念で、

 

「通常の想定の範囲外にあり、世の中の価値観を変えるような、甚大な衝撃を与える出来事」

 

を表します。

ハクチョウは白いものだと長い間信じられていたのに、

たった一羽の黒いハクチョウの発見によってそれが簡単に覆されてしまう。

インターネットの普及や9.11のテロなどがその好例ですね。

 

我が国日本においても、1997年と2011年の二度にわたり、

巨大なブラックスワンが舞い降りました。

 

2011年は言わずもがなの東日本大震災。

一方の1997年は・・・さて、なんでしょう?

 

というわけで読んでみたのがこちら。

日本人というリスク (講談社プラスアルファ文庫)

 

 

二羽のブラックスワンの話から始まり、

一般的な日本人の安定的とされるライフスタイル、

すなわち安定した会社で勤勉に働き、 できるだけ早くマイホームを持ち、

年金で老後を送るということが、 実はリスクを極大化させている、

という紛れもない事実について 「人生のポートフォリオ」を考えながら紐解きます。

 

「卵は一つの籠に盛るな」は投資の格言ですが、

一つの籠に全部の卵を山盛りにして、今にも崩れそう・・・というのが、

我々日本人の現状です。

 

その現状を打破するには、

閉ざされて簡単に出られない世界(「伽藍」と表現されます)から、

誰でも出入りが自由な開かれた世界(「バザール」)へと旅することが求められます。

 

人的資本、金融資本、

クリエイティブクラス、マックジョブ、

個人のリスクと国家のリスクを切り離す、

世界株ポートフォリオ・・・

 

様々な概念を用いて、これからの日本を生き抜く知恵が披露されますが、

筆者自身が自虐的に述べているように、

現実問題として、多くの人がこれを実践することは困難でしょう。

それには相当な覚悟と痛みを伴うものと予想されますから。

 

論は多岐にわたりますが、ちょっと欲張り過ぎで

具体性に欠ける面があるのも否めないかな?という気がします。

 

しかしそれでも「とりあえず自分は何とかなりそうだ」と思っている、

(私を含む)多くの日本人に自己の抱えるリスクの大きさを認識させ、

「このままではヤバい」という気づきを与えるという意味では、 一読の価値ありかと。

 

ではまた。

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