「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

なりふり構わず勝つ。

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こんばんは。

先日の日経新聞電子版に「日本のテレビはなぜ世界で負けたのか」
という考察をした記事がありました。

ちなみにここでのテレビとは「テレビ番組」の事ではではなく、
テレビそのものの販売、ということです。
アクオスやレグザやブラビアのことですね。

超要約しますと、
液晶パネルメーカーやその他の部品メーカー、
製造受託企業など、テレビを取り巻く環境全般における、
提携力の弱さ、サプライチェーンそのものの弱さが原因であると。

例えばアメリカのあるメーカーであれば、
競合他社に勝つために部品メーカーと「密約」して、
特別値引きされた部品を仕入れて価格競争に対応する。

製品の市場価格が急落すれば、
利益を出している部品のサプライヤーが一時的にテレビメーカーの
損失補てんを行う。などなど。

日本人の感覚としてはパッと見「そんなんあり?」という水面下の提携や、
信頼関係のある経営者同士の口約束レベルでの合意など、
「関連企業全体で勝つ」ためのなりふり構わない施策を打っているのです。

そんな事を知る由もなし日本企業は、目も当てられず敗れ去りました。
「技術者の海外流出」とか、「円高による価格競争力の低下」なんてのは
表面的で底の浅い分析に過ぎないと。

ちなみにアップルさんは、iPhoneについては常に
「市場最低価格」での部品納入を求めてくるそうで^^
圧倒的市場シェアという武器のなせる業ですね。

テレビ業界に限った話ではなく、政治にせよ何にせよ
こういう表に出ない部分、グレーな部分の根回しや交渉事になると、
とにかく日本人はピュアで潔癖で性善説ですよね。

それが得難い美点でもあり、
国際的には通用しない点でもあるのでしょう。

「正々堂々」「正面突破」に越したことはありませんが、
それでは立ち行かなくなった時、座して死を待つのみ・・・では、
何にもなりませんよねぇ。

ではまた。

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