こんばんは。
今回の上海では、金融機関関係者、 弁護士、律師(中国の弁護士)、
会計士、 会社経営者等々、様々な方とお会いしましたが、
多くの方から「上海自由貿易試験区」の話題が出ました。
ざっくり言いますと、中国政府が9月に発布した法案によって、
上海の中心部に金融や貿易などを初めとする6分野18業種の規制緩和エリアを設け、
広く門戸を開放するというものです。
将来的には香港と同様の経済・金融センター的な機能を担わせたい意向だそう。
ここでの規制緩和は「ネガティブリスト方式」と言いまして、
つまり「これとこれはやってもいいけど、それ以外はダメ!」ではなく、
「これとこれはやっちゃダメ!でもあとは全部やってもいいよ!」と、
規制事項だけを列挙し、そこに記載されていること以外は全て容認するというスタンスです。
ちなみに身近なところでは、この試験区内ではFacebookもTwitterも使えるそうです。
中国であって中国でない、という感じですね。
この試験区の話題になった時に、
お話していた律師(中国の弁護士)の方が おっしゃっていた言葉が印象的です。
「既にこの試験区の稼働に伴い、
中国含め各国の企業が拠点設立などに積極的に動き始めています。
同じタイミングで日本はと言えば、関連セミナー真っ盛りです(冷笑)」
つまり、日本以外の国は既に具体的なアクション段階にあるのに対し、
日本では今頃「上海自由貿易試験区活用セミナー」みたいなのが流行っていると。
同じ方いわく「申し訳ないですが、あなたの国は遅すぎます」ですって。
確かに金融機関一つとってみても、 既にHSBCやシティバンク、
シンガポールのDBSなど、 世界展開する金融機関は既に営業許可を得ています。
日本はといえば、つい数日前に三菱東京UFJ、三井住友、
みずほなど 大手が拠点を開くという発表があったばかり。いやはや。
もちろん業界によっても濃淡ありますし、
早ければいいってもんでもありませんが・・・ 新しいものへの食いつきや、
それに伴うリスクの取り方には国民性が如実に出ますね。
ちなみに「拙速は巧遅に勝る」とは、
中国の古典である「孫子」が出典(元の意味は若干違いますが)です。
日本は「急がば回れ」の国ですからねぇ。
ではまた。
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