こんにちは。
バーチャル通貨「ビットコイン」に関するニュースが、
最近騒がしいですね。今頃かよ、と思いつつ。
日本にある大手ビットコイン取引所の一つ「Mt.Gox(マウントゴックス)」が、
突如として業務を停止し、300億円相当が換金不能になっていると。
で・・・
「それ見たことか」
「やっぱり危ないんだ」
「俺はやめとけとずっと言ってた」
「うまい話には裏が云々」
という感じで、マスコミ各社をはじめて、 各方面が一斉に騒ぎ立てております。
「Mt.Gox」が日本国内にある取引所だったことも大きいでしょうね。
今まで様子見を決め込んでいた政府も規制を検討するという話が急浮上したり、
もうてんやわんやです。
ここでビットコインを肯定も否定もしませんが、
冷静に考えて国内のこの反応は、こと金融に対する「いつもの」 反射的拒否反応、
とでも言うべきものだと感じています。
まず、今回の話に関していえば、 ビットコインそのものの信頼性に関して、
何か問題が生じたわけではありません(恒常的に議論されているセキュリティの話はここでは取り上げません)。
発行機関(そもそも発行機関はないんですが)でもなんでもない、
一取引所の信用リスクが表面化したというのが正確です。
そこを誇大に解釈して「やっぱり」というのは、
銀行が潰れそうだから円は信用できない!と言ってるのと同じです^^;
もちろん逆パターンで、通貨の信頼性が低いから銀行がつぶれる、
というケースはあるでしょうけども、今回は当てはまりませんよね。
どうも我々は、リスクというものを全て否定的にとらえがちです。
本来リスクとは「危険性」ではなく「不確実性」であり、
良くも悪くも「どうなるかわからない」という意味です。
ビットコインについての正確な知識や情報があり、
(もちろん無いのが普通です)冷静に分析した上で「NO」は アリだと思いますが、
大半の反応はそうとは見えません。
ビットコインのあらゆる権力(特に国家)に属さないボーダレス性と匿名性が、
決済や金融ネットワーク、通貨という概念そのものを激変させるのではないか
という可能性(立場によっては危機感)があり、
反面それが悪用されれば、マネーロンダリングを初めとする非合法な資金の
やり取りの温床となるやもと危惧されているわけですよね。
これら全て、表裏一体、 好悪織り交ざっているわけで、
あらゆる方向に無限の可能性があると言えます。
そんなビットコインが金融の範疇に入るかは別としても、
非常に興味深いものだと私自身は思っています。
今、結論を出すのは早計だと思いますけどね~
ではまた!
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