「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

投資・マーケット用語集 【や行】「有事のドル買い」

おはようございます。

投資・マーケット用語集、

前回の「アノマリー」に続いて、今日はいきなり「や行」です(笑)

あいうえお順で行こうかとも思ったのですが、

その時その時でタイムリーな用語を記事にする方が

楽しいかなと思いまして・・・

たまってきたら、整理しますね。

さて今回は「有事のドル買い」です。

【有事のドル買い】

世界情勢において、戦争の危険性が高まったり、

その他様々な不安要素が表面化した際、

世界的にもっとも流通している(基軸通貨、ともいわれます)

ドルが沢山買われる状態を「有事のドル買い」といいます。

とりあえずドルを持っておけば、

何かあっても安心だろう、という心理が働きやすい状況を言うわけですね。

直近ではズバリ、

昨日の「北朝鮮の金正日総書記の死去」というニュースが、

まさに「有事のドル買い」を誘いました。

国の最高権力者が死去し、

国内に混乱が生じるであろうという観測と、

ただでさえ何をするか分からない北朝鮮と言う国が、

金総書記の死去で指導者が変わり、

もしや血迷って戦争でもおっ始めるのでは・・・という見方もあるようです。

現に隣国である韓国は非常警戒態勢に突入しているようですし、

日本政府も情報収集に全力をあげるとしています。

そんなわけで19日の為替相場ではドルは買われて上昇、

逆に韓国のウォンは急落、

韓国の株式市場は一時4.9%も暴落しました。

ちなみに北朝鮮が何かやらかしたら、

もちろん我が国日本にも影響は大です。

そんな不安(地政学的リスク、といいます)の高まりから、

日経平均は100円超の下落となりました。

とはいえ、総書記死去の報道がされた直後は確かに

「有事のドル買い」の動きがあったものの、その後は失速しています。

ドル/円相場も一時78円台前半まで上昇しましたが、

すぐに77円台まで押し戻されています。

これは昨今の世界経済の混乱や

アメリカの求心力低下による

「もはやドルを持っていても安全ではない」

という見方が強まっている証でもあります。

他方「有事のドル買い」と同じように「有事の金」と言われる

金(ゴールド)ですが、最近では金すらも安全資産ではないとする

意見もあり、こちらは今回のニュースを受けて今後どのように

推移するのか要注目ですね。

そんなわけで「有事のドル買い」

経験則的に言われていることではありますが、

現在の世界情勢、経済情勢はそう単純ではありません。

我々ファンド運営者から見れば、

「有事のドル買い」というよりは、普段より不確定要素が増しますので、

リスク回避につとめる、といった雰囲気の方が強いです。

「資産を守る」ことをコンセプトにしている弊社ファンドも、

今回の「有事」に際しては普段よりも慎重に運用にのぞんでまいります。

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