「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

投資・マーケット用語集 【あ行】「イスラム金融」

こんにちは。

先日、妻の実家で、池上彰さんの番組を見ていました。

すごいですね。池上さん。世界経済、国際情勢、

どんなことでも、誰にでもわかるように噛み砕いて説明できる。

この「説明力」はすごい武器だな、と思います。

しかし反面、一抹の怖さも感じました。

世の中のこと全てが、そんな分かりやすく説明できる話

ばかりではないのでは?と思うからです。

池上さんの明快な論調で何となく「分かった気になる」。

これってお手軽ですし、情報の価値がすぐ陳腐化して、

どんどん使い捨てされる今の時代には重宝される

キャラクターなのでしょうけどね。

池上さんを批判する気は毛頭ないのですが、

この方がメディアに引っ張りだこで、彼がお話しされる内容が

「正しい事」で「唯一の答え」であるのかのように何の警戒心もなく

受け入れられるって・・・日本人は考えることが苦手なのでしょうか?

・・・なんて、少しひねくれた気持ちでテレビを見ていました(笑)

それはそれとして、番組中で少し面白かったテーマがありました。

「イスラム金融」についてです。

【イスラム金融】

イスラム教では「シャリア」と呼ばれる教えによって

「利子」をとることが禁じられているため、

イスラム圏の金融機関は投資やお金の融資に関しての

独自のシステムを持っています。それが「イスラム金融」です。

また、そうした金融業を営むイスラム圏の金融機関を

「イスラム銀行」などと呼んだりもします。

非常な簡単に言えば、

「利子」は不労所得とみなされ禁止されていますが、

「利潤」つまり儲けることは禁じられていないため、

教えの許す範囲内で利潤を追究することで、

現代経済の仕組みに適応することを目指しています。

基本的には、ベンチャー起業と、

それを支援する投資家(エンジェル)との関係に酷似しており、

お金を出したイスラム銀行は、出資先の事業が成功すれば

あらかじめ決められた配分による利潤を得、

失敗すれば当然損失を被ります。

出したお金に対しての利子をとることはありません。

元々は長距離の交易をするキャラバン商人に、

お金持ちが出資をしたところから出発した仕組みだそうです。

お金自体に「利子」つけたのではなく、あくまで出資した

商売が成功した上で、その儲けから「利潤」を配当される・・・

と、なんだか屁理屈っぽい気もしますが、そんな仕組みです。

この「イスラム金融」について、例の池上さんの番組の中で

イスラム銀行のお偉いさんがおっしゃっていた言葉が印象的でした。

「投資とは、お互いをリスペクトし合わないと成功しない」

お金でお金を生み出すのではなく、

事業に投資して儲けを山分けするという考え方がメインの

イスラム金融だけに、この言葉は重みがありますね。

リスペクトは「信頼」と置き換えてもいいかもしれません。

弊社のような小規模な私募ファンドに運用をお任せいただく場合、

ファンドのパフォーマンスはもちろん重要ですが、

大切な資産を「誰に預けるのか」「その預ける人は信頼できるのか」

という観点は非常に大きいと思います。

常に投資家の皆様にご満足いただける

パフォーマンスをあげるのはもちろんのこと、

「リスペクト」「信頼」していただけるよう、

中身の見える、顔の見えるファンド運営を心がけていきたいと、

あらためて感じました。

・・・あれ、用語解説がいつの間にか決意表明みたいに

なってしまいましたね(笑)

ではまた。

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