「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

投資・マーケット用語集 【ら行】「LIBOR」

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こんにちは。

今日はマジメに金融のお話。

金融業界では、ロンドンの銀行間取引金利「LIBOR」の
不正操作問題があちこちに影響を及ぼしています。

ってことで久々にマーケット用語集。今日はLIBORです。

【LIBOR(London Inter-Bank Offered Rate)】

あ、「LIBOR」はライボー、みたいに読むらしいですよ。
FTSEがフッツィーと読むのと同じくらい馴染めません^^;

さてLIBOR。イギリスの金融街、シティーにある主要な銀行が、
翌日の銀行間の借入金利を英国銀行協会(BBA)に申告し、
その数値を基に算出されます。

市場規模にして350兆ドルにおよぶ金融商品の指標として使用され、
これは住宅ローンやクレジットカードの金利の基準となったり、
先物などデリバティブ商品の価格にも大きな影響を与えます。

今回の不正操作問題では、このLIBORを、
300年の歴史を誇る英国第二位の銀行バークレイズが、
2005年以降、自行のトレーダーの取引に有利なように虚偽の申告をしたり、
リーマンショック前後には故意に実態より低い金利を申告して、
(つまり資金調達能力が高いように見せて)
自行の財政状態に問題が無いかのように見せかけていました。

この一件でバークレイズはイギリスやアメリカの各機関に、
合計360億円の罰金支払いを命じられ、さらには経営陣の辞任にも発展。
同行には今後、投資家やファンドからこの不正操作で被った損害に対する
天文学的な額の賠償請求が相次ぐとも言われており、
事態の収束には時間がかかりそうです。

また、今回の件は氷山の一角に過ぎないとの見方から、
シティグループやHSBC、JPモルガンなどにも当局の捜査が入っているようです。

日本国内でもLIBORと同じような仕組みとして、
TIBOR(こちらはタイボーだそうですw)という銀行間取引金利があり、
全国銀行協会が金利を提示している銀行に調査依頼をかけました。

んー、一般人の感覚では、
どれだけ説明を見ても良く分からない事件ですね。

そもそも銀行間で使われるような公的な金利が、
その当事者である銀行の自己申告に基づいて決められるという。
「じゃー言ったもん勝ちかよ?」ってなもんです。

銀行の利益が、顧客である預金者や投資家の不利益になるという、
いわばゼロサム、利益相反状態が起こり得るという時点で、
仕組みとして破綻していると思うのですが。

民間企業が決めているとはいえ、
世界的に重要で公平を期すべき指標の決定プロセスですらこの有様ですから、
「公的」なものだから、あるいは「知名度の高い」なものだから
信用・信頼できると言う理屈は、少なくとも金融の世界では通用しなさそうです。

自分の身は自分で守るしかない・・・なんて言ってみても、
金利まで信用できなければ、どうしていいか途方にくれますね。

システムが複雑で大規模になればなるほど、
介在する人や企業の数も増え、不正も行われやすくなります。

顧客の利益と自社の利益。
WIN-WINを追究したビジネスやシステムだけが最後には生き残る、
そう信じたいものです。

ではまた。



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