おはようございます。
今日は本のお話など。
私、ビジネス本の類はあまり読みません。
その時はへぇ~となるんですが、
後々まで記憶に残ったためしがなく・・・。
仕事で必要な知識は、しっかり叩き込みますが、
それが書籍にはよってない、という感じでしょうか。
けっして読書嫌いではないんです。
だから移動中に読むのはもっぱら小説。
坂本龍馬の高知出身ですので幕末ものは大好きですし、
浅田次郎、北方謙三、京極夏彦、伊坂幸太郎・・・
ピンと来たものは割と雑食で読んでみるタイプです。
といううわけで、よほど周りに薦められたりしないと、
小説以外の本は読まない。そんな私が、
久々に「うわっ」となったビジネス本を今日はご紹介します。
といっても、簡潔明快な語り口で物語のようにサクサク読めるので、
私もアレルギー反応が出なかったのかもしれませんが・・・
いやいやいやいや、
いつの世も真実はシンプルでわかりやすいものなのでしょう(言い訳)
アメリカの有名な経営コンサルタント、
ジェームス・スキナー氏の最新作。
この方親日家としても知られ、
日本でもセミナーやメディア出演を多数されている方です。
そのスキナー氏が「日本を愛するがゆえ」上梓したという本著。
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ちなみに、タイトルの「略奪大国」は、
他ならぬ我が国、日本の事です。
内容についてはこれから読まれる方のために、
あまり詳細にはお伝えしませんが(ちょっとは書きますので
ネタばれを避けたい方は「略奪大国」読後にこの記事をお読みください^^;)、
非常に深刻、かつ恐ろしい事柄が次々と明るみに出ます。
日本がいつしか歩んでしまった略奪大国への道。
それは、最悪の場合数年以内のデフォルト(債務不履行)につながる道。
つまりは日本が国家として破綻するシナリオと、
その根拠がとても明快に示されています。
今のギリシアやイタリアなど欧州諸国の問題は、
決して「対岸の火事」ではありません。
すぐ先の我が国の姿かもしれないのです。
いや、むしろ日本の方が深刻である、という
データや実例が本書では数多く語られます。
そして我々が、ごく当たり前に存在を認めている、
経済の仕組みや法律、国の規制や税制、
さらには政府や官僚の仕組みまでが
資本主義の原則に照らしてほぼ全否定されています。
「資本主義の行き詰まり」とは、この世界不況の中では
使い古された言い回しですが、この認識自体が誤りであると。
スキナー氏はこうも断言します。
「日本は資本主義ではない。社会主義である。」
「日本に民主主義はない。」
当事者意識をもたないことが、
国が半ば意図的にもたせなかったことが、
どれだけの害悪をもたらしたか。
いかに政府や官僚が近視眼的かつ利己的で、
経済の原則に反する行為を行い続けてきたのか。
たくさんの示唆に富んだ内容が順序立てて、
誰にでもわかるように語られ、その衝撃的な内容は
読み進めるほどに気分が暗くなります(汗)
そして後半には、近い将来の破滅を避けるための提言がなされます。
その内容も刺激的かつ、
日本人としては抵抗を感じずにはいられない内容。
しかしながら、それほどの対策を講じなければならないほど、
せっぱ詰っている我が国の現状も同時に思い知らされます。
また、スキナー氏の提言に抵抗を感じること自体、
私が日本という「略奪大国」に生まれ育って、その思想にどっぷり
浸かってしまっている証なのかもしれません。
いくらでも中身を書いてしまいそうなので、
この辺にしておきますが、まごうことなき良書であるこの本が
日本人の手によるものではなく、アメリカ人の著作である、
ということに気恥ずかしさを感じるとともに、そのこと自体、
日本と言う国の病の深さを表しているような気がしてなりません。
日本はいつの間に、こんな歪んだ国になってしまったのでしょう。
政治経済に興味があろうが無かろうが、
必ず知っておくべき内容であり、
知ることから始めなくてはならない、と思います。
私も金融の世界に携わるはしくれですので、
ファンドやデリバティブ(金融派生商品)のお話をはじめとする、
金融システムの闇の部分については、正直耳が痛い個所も
多々ありましたが、それでも良書であることに変わりありません。
必読!です。
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