こんにちは。

 

昨日の記事は嬉しいニュース。

今日のは悲しいニュースについて。

 

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の元・音楽監督、

クラウディオ・アバド氏が今月20日に亡くなりました。

 

巨匠カラヤンの後任として、1990年から2002年までの期間、

精力的な活動を展開し、多大な業績を残しました。

 

「皇帝」カラヤンの後継者でかつ、

世界最高峰のオーケストラの音楽監督というプレッシャーが、

一般人の私には想像もつきませんが、

素人意見ながら奇をてらわない質実剛健な音楽創りが特徴のマエストロだったと思います。

 

アバドがベルリンの音楽監督に就任発表後、

最初のコンサートがこちら。マーラーの1番4楽章。

「嵐のように運動して」という4楽章の標語そのまま、

若々しく瑞々しくエネルギッシュな演奏。指揮もハイテンションです。

でもちょっととげとげしいかな？

 

そして同楽団の退任後に力を注いだ、

ルツェルン祝祭管弦楽団での同じマーラーの1番の演奏がこちら。

テンポやダイナミクスの設定がずいぶん落ち着いているように聴こえます。

音楽家に定年なんてありませんから、

これからまだまだ円熟の境地に入られると思われた矢先の悲しい知らせでした。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

ではまた。

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