「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

投資の真実を知る。その10 ~それでも負ける悲劇Part2~

こんにちは。

前回の記事 の続きです。

非常に優秀なFXトレーダーであっても、

最終的には資金を失い、市場から退場してしまう事実。

その理由を検証してみたところ、

1.スプレッド(売買の価格差)

2.スリップ(注文した値段からズレて約定する事)

3.数字の谷間

という3つの要素(マイナスエッジ)だった、

というお話でした。
少し専門的なお話になりますので、

分からない方は「あー、こういうもんなのか」とだけ

思っていただければいいです(笑)

さてどういうことかと申しますと、

まずポンド/円のスプレッドは

5pipsほどあります(もちろん業者によりますが)。

たらればの話をしてもしょうがないのですが、

スプレッドが2pipsであったなら、

合計獲得pipsは3030pips(プラス303万)になり、

250万から資産の倍以上を増やすことができたのです。

さらにスプレッドなしのイーブンで考えれば

年間獲得6650pips(665万)で堂々たる成績です。

1回1回のスプレッドは気にならずとも、
年間1000回トレードする者には

大きな壁として立ちはだかるのです。

そして、FX会社のスリッページです。

彼の場合35~40pips(3万5千~4万円)の間で

必ずストップ設定(逆指値)していたのがあだとなりました。

本来なら平均損失pipsは37~38pipsになるところが、

逆指値のため滑って約定するので最終的に

40pips(マイナス4万円)になってしまったそうです。

利益を確定する指値では滑らず、

損失を確定する逆指値では滑るという壁に

またしてもやられた感が否めません。

最後の数字の谷間の問題。

これも悲劇の選択だったかもしれません。

最終的には30pips(3万円)利確、
40pips(4万円)損切りという結果でしたが、

もともとは35pipsでの利確、損切りでした。

これもたらればの話ですが、

50pips(5万円)で利確と損切りを

考えていたらどうだったでしょうか?

スリッページを考慮して仮定すると45pips(4万5千円)
利確、55pips(5万5千円)損切りという感じになると思います。

勝率も全く同じで、トレード回数も同じになるわけでは
ないので比較すること自体がナンセンスではありますが、

もしこの場合だったら計算上は年間45万円ものプラスになります。

損切り設定のわずかな違いが明暗を分けるのです。

以上のことから彼は明らかにエッジを見つけ、

極めて堅実なトレードをしていたと思います。
そして相場の読みも間違ってはいませんでした。

全ての要素において勝っていたと思います。
それなのにトータルで負けてしまうのです。

利益が出せるか出せないかは、

本当に本当に、ほんのわずかな差なのかもしれません。
ではほんのわずかな差は何かというと

・・・・申し訳ありません。わかりません。

「分からない」ことこそが究極の答えなのかもしれません。

ある人は運と片づけるかもしれません。

ただ強いて言うなら、さらにもう少しの研究、

あと少しの努力なのかもしれません。

もちろん彼が努力しなかったわけではありません。

ただ本職で多忙を極めた彼にとって、
これ以上FXに注ぐ時間もなかったことが

最大の悲劇だったかもしれません。

とにかく、肝に銘じていただきたいのは、
FXなどの投資で明暗を分けるのは、

ほんのわずかなボタンの掛け違い、

わずかなエッジの積み重ねなのです。

手法と勝率さえ気にしていれば生き残れるような、

ヤワな世界ではないということです。

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