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こんばんは。

ノーベル医学生理学賞に京都大学の山中伸弥教授が選ばれました。
日本人の受賞は二年ぶり19人目だそうです。

日本におけるiPS細胞の研究は、
必ずしも十分な環境が整っていたわけではないようで、
事業仕分けで科学技術関連の予算が削減されており、
資金面の充実しているアメリカな何度も渡航して研究するなどされていたそうです。

日本政府は今回ノーベル賞受賞が決まって、
あわてて研究予算の見直しを検討しているとのこと。
この後手後手感は理解に苦しみますね^^;

日本が世界と伍していくには頭脳での勝負を放棄するわけにはいかないと思うのですが
「二番じゃだめなんですか」の悪影響はこんなところにも出ているんでしょうか・・・

ともあれ、そんなめでたいニュースと同時におかしな話も出てきました。
独自に開発したiPS細胞で世界初の臨床研究をしたという、
森口さんという研究者が現れましたね。

完全文系の私は全く知識がないのですが、

iPS細胞の開発競争は世界的に過熱しているらしいです。
新しい技術＝利権でもありますから、
先んじることができれば巨大なお金を生み出すものなのでしょう。

ノーベル賞そのものは純粋で高尚なものかもしれませんが、
それを取り巻く思惑には、色んなものがありそうです。

今回森口氏のニュースが出て、この人どうも疑わしいとなった時の
マスコミの手のひら返しぶりというか、いきなり犯罪者扱いというか、
私個人としてはその辺が何とも気持ち悪くて、当初、

「そうは言っても、この人も頑張ってる研究者の一人なんやろ・・・
もう少し敬意を払って取材してもいいのに」

と、やや同情的な目で見ていたのですが、
数々の経歴詐称や、そもそも医師免許すら無いこと、
そして自分の口で「虚偽でした」と言ってしまったことなど、
さすがに「そりゃあかんやろ」という感じですorz

ただ、森口氏を糾弾するのは簡単ですが、
そもそも調べればすぐにわかるようなウソをなぜ発表したのか？
彼一人の考えなのか？そそのかした人間がいるのでは？何か裏があるのか？
分が悪くなってハシゴを外されたスケープゴートに過ぎないのでは？

などなど、疑問は残りまくりです。

まぁきっと、ワイドショー好みな「個人の嘘つき事件」
として、叩いて叩いて社会的に再起不能にしてオシマイ、
なんでしょうけど。

さらに言えば、氏の経歴について、
当初スクープ報道したマスコミさんも

「名刺に書かれた肩書の確認や裏取りすらしないの？」

という感じです。ちょっと調べればわかることを調べもせず、
鵜呑みにしてこの結果・・・お粗末すぎですよね^^;

「自称」ハーバード大学客員教授。
「自称」東京大学医学部iPS細胞バンク研究室室長(実在しないらしい)。
「言霊の国」であり「権威に弱い」日本人の悪い面が出てしまいました。

全国紙の新聞記者がこの程度ですから、
一般の方が「自称」専業トレーダーや「自称」なんとか起業家、
「自称」ミリオネア、カリスマなんちゃらなどなど・・・
言わば「言ったもん勝ち」の肩書ですら、
コロリと信用してしまうのは無理からぬことかもしれません。

うーん、私も「資産を守るファンド社長」なんて、
ただの自称やん！とならないよう、襟を正さねばと感じた一件でした。

ではまた。

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