こんにちは。
今週月曜(9日)は「成人の日」でしたが、
新成人の就きたい職業1位は「公務員」で全体の約2割だそうです。
・・・公務員といっても幅広いですよね。
警察官も公務員ですし、学校の先生も公務員。
この回答でイメージされているのは、
なんとなく「市役所の事務職員」みたいな感じですかね?
一方で「就きたい職業がわからない」
という回答が3割に上るところを見ると、
「公務員になりたい=とりあえず手堅い仕事に就きたい」という
不景気な時代に増えがちな安定志向の表れでしょうか。
うーん、もう少ししっかり考えた方がいいんじゃね?若者・・・
なんて思いますが、いやいや待てよ、私も前の会社を辞めた当初は、
独立なんて思いもよらず、普通に転職しようとしてましたので、
市役所の職員試験なんかも受けてました(笑)。
公務員試験の勉強もせずに受かるわけもなく、
その後様々なご縁に恵まれて今に至るわけです。
ですので安定を求める気持ちはよーくわかりますから、
若者に文句言える立場じゃないですね、はい。
さて、安定とは真逆の場所にある、
金融業界。中でも投資ファンドは、結果が全ての厳しい世界です。
そんな投資ファンド(運用規模10億ドル以上)の
パフォーマンスランキングが、
アメリカのブルームバーグから発表されました。
さてここで質問です。
成績トップのファンド、つまり世界一位といっても差支えない
優秀な成績をたたき出しているファンドですが、
その利回りは年何%だと思いますか?
・・・答えは「年利45%」です。
アメリカの名門一族の出身であり「チェース」の相性で呼ばれる
チャールズ・ペイソン・コールマン3世率いる、
「タイガーグローバル(運用規模60億ドル)」というファンドが
見事2011年1~10月期のトップの座につきました。
チェース氏の華々しい経歴はググっていただくとして(笑)
さてこの年利45%という数字、どう受け止められましたか?
「思ったより高くないな」と感じたとしたら、
巷の情報にかなり毒されている可能性があります。
その感覚は修正した方が無難かもしれません。
ちなみにこのパフォーマンスランキング、
トップ100のうち、年利10%超のファンドは21。
残りの79のファンドは年利10%以下です。
それでも世界のトップ100に入る優秀なファンドとして
評価されているわけですね。
これが世界的な標準です。
「一年で資金が倍に」とか「年利何百パーセント」みたいな
うたい文句がいかに常軌を逸しているか、お分かりでしょうか。
もちろん、そのうたい文句が完全な嘘だとは言いません。
しかしその裏には、同等かそれ以上の資金を失うリスクが
隠れているということは理解しておくべきでしょう。
そんな中で弊社ファンドは「上限配当、年36%」をうたっています。
世界のトップ5に入る堂々たる数字です・・・
単純に「すごいやん!」と思っていただけた方
・・・誠にありがとうございます。
「その分リスクもあるってことやろ!騙されへんぞ!」と思った方
・・・常に正しいリスクを測るスタンスは必要な感覚です。
しかしながら、この数字にはからくりというか、
単純に比較できない理由があります。
それは「ファンドの運営コスト」です。
チェース氏のファンドは年利45%ですが、
これは当然ながら、様々な必要経費を差し引いた後、
投資家に支払う事ができた利回りを表しています。
必要経費としてまずあげられるのがチェース氏や
ファンドマネージャー、トレーダーなどに支払う運用報酬。
これはおそらく莫大な金額に上ります。
業界史上最高年俸として2009年にニュースになった金額は、
アメリカのデビッド・テッパーという人の40億ドル(約3200億円)。
ここまでいかないまでも、その高額ぶりは推して知るべしですね。
その他にも投資家の募集や運用報告、
あるいは情報収集のためなどにも少なくない金額を使っているはずです。
チェース氏のファンドは60億ドルを運用していますから、
経費もそれに比例してかなりの額になっていることでしょう。
つまり、規模が大きいファンドほど、
関わる人も多く、運営の手間がかかるためコストはかさむのです。
その上で45%の配当を投資家に支払うとは、スゴイとしか言いようが
ありません。
一方で弊社1号ファンドの「上限配当、年36%」
これはチェース氏のファンドよりははるかに難易度の低い
パフォーマンスです(と言っても、簡単ではないのですが)。
つまり「運営コスト」に圧倒的な差があるわけですね。
弊社のような小規模のファンドは、コストの面では非常に身軽です。
その分、投資家の皆様に還元できる配当が増やせる、
というわけですね。
利回りについてのお話、ご理解いただけましたでしょうか。
弊社もいつかは、ブルームバーグにランキングされるような
ファンドを作りたいものです・・・(遠い目)。
ではまた!
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