「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

「○○離れ」と言いますが・・・。

こんにちは。

今日の記事はとっても個人的かつ、

偏った意見の羅列ですので、ファンド運営とはあまり関係ありません。

そのつもりで、お時間が許す方だけ、お読みください^^

一昨日の日曜日「大阪モーターショー」に行ってきました。

何年か振りだったのですが、時代はすっかりエコカー。

最新鋭のモデルや、市販される前のプロトタイプ、

コンセプトカーなどが出展されており、つまりは何年か後の

車社会の予想図のようなものなわけですが・・・

もはや環境性能をうたえないクルマはクルマにあらず、

といった雰囲気でしょうか。

「クルマはカッコよくて、速いもの」

と思っている私にとっては、

それなりに楽しめたものの、正直やや味気ない出展内容でした。

出展企業にも、現在の世界経済の情勢が反映されているようで、

国産車メーカーは別として、輸入車で大きなスペースをとっていたのは

アウディやBMWといった好景気のドイツ車メーカー。

逆に財政不安のイタリアからは、アルファロメオのみ。

フェラーリやランボルギーニ、マセラティなどは影も形も見えず。

もちろん資本関係、提携関係ありますから、お国の事情と単純に

直結できるわけではありませんが、スーパーカーのいない

モーターショーなんて、と思うのは私がそういう世代なんでしょうかね。

ニュースなんかでは、今回のモーターショー関連の話題でも

若者の「車離れ」が進んで久しいと報道されています。

マスコミは「~離れ」が大好きですが、

では車離れの理由はなんなんでしょう?

クルマにステータスを求めなくなった、

旅行やデジタル家電など、他の使い道を優先する、

なんてもっともらしい説明がされていますが、

私自身は、そんな単純な話でもない気がしています。

もちろん、年代別の新車購入率なんかを見ても、

確かに我々世代よりは低下しているわけですが、

じゃあ若者が主体的に「車、いらね」と言っているかというと、

そうじゃないのではないかと。

独断と偏見でもって解釈すれば、

・そもそも買いたいと思える魅力的なクルマがない


・買いたいと思っても買えない

の2点だと思います。

あ、独断と偏見ですからね、あくまでも(笑)

一つ目の、買いたいと思えるクルマが無い。

これは結構深刻です。特に国産車。

CMやカタログを見れば、「低燃費」「補助金がいくら出ます」

「車内はこんなに広くて荷物が沢山積めます」

・・・車の「道具」としての実用性や経済性をえんえん語るのみ。

いや、家族で出かける時や長距離の移動には、

確かに素晴らしく使い勝手がいいです。そういうクルマは。

それに、実用性やコストパフォーマンスだけを重視するなら、

わざわざ維持費のかかる車を買わなくても、レンタカーや

電車などの公共交通機関で事足りる、という理屈も納得できます。

でもクルマはそれだけではないはず。

乗っていて「楽しい」とか「テンションあがる」「所有欲を満たす」

乗り手として、少なくとも私は、そんな場面が沢山想像できるような、

ワクワクできる価値を望んでいるんですけどねえ。

「機能・性能」を語るのか、「実現できるシーン」を語るのか、

なんとなーくですが、iPhoneと国産スマホの

CMの違いにも通じるものがある気がします。

そして二つ目。

「買いたいと思っても買えない」

これってないですか?

日本に元気が無さ過ぎて、所得はさがり、消費が抑制され、

将来への不安が募り、若い人が守りに入り、

自分のクルマを持つくらいの贅沢も放棄せざるを得ないのかなと。

その結果として、後付けで「電車でどこでもいけるし」なんて

理由付けを行っているような気がしてなりません。

だって買えるなら買うでしょ!クルマ!

・・・わかってます!偏見です偏見!

でも、スマートフォンは買いますよね?

これって、もちろん便利だから買うわけですが、

「いまどきガラケーなんて」

「電車でタッチスクリーンいじってる方がカッコいいし」

なんてことも考えながら買っちゃったりしませんか?

クルマを買うという事も、「持ってたらカッコいいし」という

同じ動機があってもよいはず。

単に値段が高いだけでね。

ならば、スマホは買うのに車は買わないのは、

ひとえに「高いから=買えないから」ってのは、

結構現実的な理由じゃないでしょうか。

選択肢があるにも関わらず「離れていく」のと、

選択肢がないから「離れていかざるを得ない」のとでは、

全く違う話です。

そう考えると「クルマ」というのは、

数ある「放棄せざるを得ない贅沢」の代表選手にすぎないのでは

とも思うのです。それだけ、世の中に余裕が無くなっていると。

若者の「~離れ」と、訳知り顔で語る前に、

なんでそうなるのか?そうならないためには?

どんな製品が必要で、どんな仕組みが必要で、

ひいてはどんな世の中が必要で・・・という知恵は、

マスコミさんも企業も、政府も、もっと出し合ってしかるべきなのでは?

と思います。

私の「車離れなんて、そんなのさみしい!」という気持ちで、

多分にバイアスのかかった物の見方になっている気もしつつ、

もやもやと思っていたことを、

良い機会だと思ってつらつら書いてみました。

なんの勉強にもならない記事ですみません。

長文失礼いたしました!

ではまた。

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