「資産を守る」ファンド社長 土居純のブログ

現金のチカラ。

こんばんは。

先日、テレビで

「父親の威厳が無くなったのは給料が銀行振込になってからだ」

という話題がありました。

いわく、昔は給料は会社から給料袋に入った現金で支給されていたため、

それをお父さんからお母さんに「はい、今月の分」と手渡す場面が毎月あり、

家族が「今月もありがとう」感謝する、というやり取りがあったからこそ、
お父さんがお金を稼いで一家を養っている、という実感を家族みんなが共有していたと。

「お金を稼いで持って帰ってきてくれている」という感覚が、

給与が銀行振込になった現代では希薄だというわけです。

そのせいで大黒柱たる父親の権威も地に堕ちたと。

うーん、私自身は父が自営業だったので、
あまりこの話に実感はありませんが、一理あるような気はします。

今やお給料は通帳の数字でしか見ることはなく、
お父さんはお小遣い制、なんて家庭が多いですものね。

目に見える現金、しかも札束!の威力・インパクトは

想像以上に大きいのかもしれません。

「金に目がくらむ」という言葉がありますが、
宝くじ売り場にダミーの三億円が置かれていたり、
お金儲けの情報商材なんかの販売ページに、

よく札束の画像が載ってたりするのは、

まさしく金で目をくらます効果を狙っているってことでしょうか(笑)

そう考えると、ファンドや何かに投資するという行為や、

銀行預金なども、現金を動かしているという感覚は薄いかもしれません。

数字の増減しか見えませんから。

しかし現実にはファンドに投資したお金は

何らかのリスクにさらされながら運用されているわけですし、
預金ですら、お金は銀行の金庫に保管されているのではありません。

預けたそばから、国債を買ったり、貸付に回されたり、運用に回されたりしています。

弊社のファンドであれば100万円から投資していただけますが、

これは当然、100万円の札束を弊社に預けているわけです。

普段の買い物ですら電子マネーやクレジットカードが普及し、
現金をやり取りする機会が圧倒的に減った現代では、

数字の増減だけでお金がやり取りされるシーンがとても増えました。

ましてや額の大きいファンド運用などはなおのことです。

数字の増減でしか、お金の動きが見られない。

これって実は、結構コワイことなのかもしれません。

利益に対しても損失に対しても、

何となく現実感が伴わないというか、ありがたみが薄いというか。

といっても、投資家の皆様に分配金を

手渡しにするわけにもいきません(笑)

私自身、ファンド運営では扱う金額の単位が大きく、

100万円、1000万円、1億円なんていう数字を日常的に目にします。

これが、福沢諭吉さん100枚、1000枚、1万枚であることを頭の片隅に

おいとかないといけないなあ、と思いました。

なんだか良く分からない、週頭の考え事でした。

感想など、お気軽にコメントいただけたら嬉しいです!

ではまたー。

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